2022/10/01

財務3表一体理解法 国貞克則

P/L、BS、CFの3表を一体的に理解できる有意な本です。 1年に1回くらい読み直しています。

2008/07/25

20080725 対岸の彼女 角田光代

20080725 対岸の彼女 角田光代

直木賞受賞作品。
良い。
面白かった。
最近読んだ本の中では最も良かった。
二人の中年女性の微妙な心の流れをうまく描出している。
高校時代のエピソードを織り交ぜた書き方が良い。
主人公の一人、葵の心の中が透けるように見えて多少悲しくもなりそうだった。
そうなのだ、自分が変われば自分の周りも変わってゆくのだ。
自分の周囲が変わってくれるのを待ってはいけない。期待してもいけない。
それではいつまで経っても何にも変わらない。
人は信じるに値するし、この世は生きるのに値する面白いものなのだ。

20080719 助手席にてグルグルダンスを踊って 伊藤たかみ


20080719 助手席にてグルグルダンスを踊って 伊藤たかみ

芥川賞作家伊藤たかみ氏の本2冊目。
こちらのほうが面白かった。
帯には審査員全員が感動したとか書かれていたが、それは嘘だろう。
村上龍の限りなく透明に近いブルーに比べればインパクトが全然薄い。
パンチがない。
沸き踊るような生命感もない。
多少、普通の高校生よりも恵まれた生活をして、恵まれた恋愛を幾つもこなしていることを連ねているだけだ。
うらやましいとも思わないし感動もしない。
一人、途中で死んでしまった友人の扱いが軽く、小説自体の重さを決定付けていると思う。
軽い本なのだ。
軽い男の軽い少年時代の本。

20080719 フランチェスカの瞳 五木寛之

20080719 フランチェスカの瞳 五木寛之

五木寛之の本を初めて読む。
この人の本は男女の間に渦巻く感情もろもろなのだろう。
たぶん、この本以外の本もそうなのだろう。
おじさん年代には願ってもない、若い女性とのアバンチュールを描いている。
こんなことが実際にあるのか、どこまで本当なのか。
会社で暇をかこっているおじさん族にはうらやましい本だろう。
教科書になりそうだ。
だけど、こんなにかっこいい仕事をしているおじさんもいないだろう。
イスタンブールの百万ドルの夜景は、一度見てみたいと思った。
アフリカ旅行の帰途で夜のバンコクの上空を飛んだが、女王の嘴と言われる見事な夜景だった。
素晴らしい光の集積に心を奪われた。
あんな夜景を見てみたいものだ。

20080719 八月の路上に捨てる 伊藤たかみ


20080719 八月の路上に捨てる 伊藤たかみ

芥川賞を受賞した本。
まさかこの薄い本に小説が2本入っているとは思わなかった。
この薄さで芥川賞とはまた恐れ入る。
読んでみて以外や、あまり面白くない。芥川賞っぽくない。
なんというか、愚痴、愚痴、愚痴、の連発でできている小説だ。
毎日が思い通りうまく運ばずどうしようもない流れに逆らうことすら許されない個人の非力さとでもいうものを描こうとしているのだろうか。
主人公は間違いをしているわけではない。
しかし幸福な人生を送っているとも言いがたい。
その二つは私に言わせれば関係は無い。
以上、感想終わり。

20080719 こらからは歩くのだ 角田光代

20080719 こらからは歩くのだ 角田光代

直木賞作家角田光代氏の本はこれで2冊目。この本はエッセイ集である。
よく飲み歩く人だ。人と一緒に飲んで愉快に過ごすことが好きなのであろう。
たぶん、友人が多いに違いない。飲兵衛の友人も多いに違いない。
面白い出来事にも事欠かない人だ。
書の題名にもなっているのは自転車にまつわるエピソードなのだが、読んでいて吹き出した。
笑ってしまった。
よくよく運のない人なのか、そういう星の下に生まれてしまった人なのか。
自転車には乗らないほうがいいでしょう。

20080719 夜をゆく飛行機 角田光代

20080719 夜をゆく飛行機 角田光代

直木賞作家角田光代の本を初めて読む。結構面白い。肩に力を入れずに楽に読める本。
高校生の私、の視線を通して描かれる家族の振舞い方が面白い。家族でも自分には心の中まで読める訳じゃない。
いろいろなハプニングを通じてリアリティのある生活風景を伺うことができる。
この中で何度も出てくる飛行機は、変わらない物の象徴である。主人公は出来事を通じて自分が変わってゆくのを実感してゆく。
その心情の機敏な変化が、女性らしい視点できめ細かく表現されている。
読んでなんとなく安心する本。

2008/07/03

20080703鬱力_柏瀬宏隆

20080703鬱力_柏瀬宏隆

うつちから、と読む本。
最近発刊された鬱の力とは違います。
鬱になったが偉大な仕事を成し遂げた人達のことを書いている。
鬱だけでなく、てんかんや他の精神疾患も対象に含めている。
作曲家や作家、映画監督など、誰でも知っている有名な人ばかり。
手塚治虫や黒澤明がてんかんや鬱だとは、知らなかった。
ただ、この種の人は例外だと思う。
大抵の人は、病気に抵抗する術も力も無く、服従状態にあると思う。
恐らく、この種の病気にかかりながらも偉大な仕事を成し遂げた方々は
病気の症状がある程度軽かったのだと思う。
このような病気が本気を出したら、まともに立っていられないです。
でもこの本は読む人に元気を与えてくれます。

2008/07/02

20080620_国家の品格 藤原正彦

20080620_国家の品格 藤原正彦

数年前にベストセラーになった本。
今は順番待ちもなく、楽に普通に借りることができる。
はじめの数ページをよんでショックを受けた。
おもしろい。
予想していたより、面白いのだ。
ブームに載って書かれた時流本ですぐに陳腐化するだろうと、たかをくくっていた本だったが、そうではなかった。
自分の言葉で考えたことをとつとつと述べている。
そして、見事にそれが実に的を射ている。
出るべくして出る時代に出た本だ。
日本というのは本来もっとすごい国のはずだが、最近ははて?という時流になってきたなと感じる諸兄はぜひこの本を読むべきだ。
この著者は、堂々として自信満々のところが良い。
そうです、あなたの言うとおりです。と講演会で言ってあげたいくらいだ。
日本人なら読むべき一冊。

20080617_鏡の法則 野口嘉則

20080617_鏡の法則 野口嘉則

最近大流行のスピリチュアルというのは、こういう本に書かれていることを言うのだろうと思った。
阿呆らしくて最後まで読まなかった。
前半部分はまあ、そうだな、という感じで読み進めたが、途中から怪しい雰囲気になり、占い師のみことのりのような話が展開し始め、新興宗教的な文章になった。
内容が薄い。
最後のほうでもうだめだ、耐え切れんとなったがそこまで読むのに約10分ほど。
文庫にしたら1ミリくらいのものになってしまうんじゃないか。
このような本に惹かれてしまう人がどのくらいいるのか、ちょっと疑問に思った。

20080617_神の火 高村薫

20080617_神の火 高村薫

高村薫氏のミステリーは面白い。
まだ全部を読んだわけではないが、今まで外れたことはない。
神の火は氏の初期のころの小説である。
現実味あふれる人間描写で、読む者をぐいぐいミステリーへと引き込んでいく。
それにしても原子力発電の専門知識の豊かさに驚いてしまう。
ほとんど理解できない専門用語ばかりだった。
ラストの主人公の運命は悲しく、儚い。

なにか、とてつもないことが、なされる、という点で今まで読んだ氏の小説は同じだ。
一番面白かったのはレディ・ジョーカー。

2008/06/05

20080604 いま、会いにゆきます 市川拓司

20080604 いま、会いにゆきます 市川拓司

一回読んで、ラストの手紙の部分をもう一回読んだ。
現実にはあり得ないが、正直で素朴な若者の恋愛を痛いほど感じさせる。
私は泣かなかったが、泣かせる手紙である。

主人公の青年はどうやら私と同じような病気に苦しんでいる。
主人公の言葉に、苦しみそのものへの恐れとこの苦しみが永遠に続くことへの恐れ、というものがありまさにこの種の病気に苦しむものにとってのおぞましき恐れが表れている。

ちょっと疑問に思うのは、幽霊として現れたにしても、7歳も違ったら随分外見も違うんじゃないかと、思いますが、そういうところはお約束で突っ込まないものなんでしょうか。

女性の方の読後感想を読みたい。
 

2008/06/01

20080531 21世紀版 マーフィーの法則 アーサー・ブロック


20080531 21世紀版 マーフィーの法則 アーサー・ブロック

マーフィーの法則は何度もよく聞いたが本で読んだことはなかった。
読んでみようと本を調べると、何冊もある。
21世紀版ということでこの本を選んだ。
ほとんど飛ばし読みで最後の十数ページは読んでいない。
本としては面白みがない。
格言のごときことばも英語圏のネイティブが英語で読めば面白いのかもしれないが、ことば遊びに終わっているものが多い。
2つ、3つほど参考になるものがあった。

20080531 百年の孤独 G・ガルシア・マルケス


20080531 百年の孤独 G・ガルシア・マルケス
ノーベル賞作家の名著だということで読んでみた。
まず、タイトルがいい。
どこを読んでも南米の匂いが感じられる。
本の中で時はどんどん過ぎてゆき主人公も次々と代替わりするが、人間としては最初から最後まで同じブエンディア家の男と女であり行動や思想に変わりはない。
最終末になって百年の孤独の意味が明らかになるが、現実とも幻想ともつかない激動流転の家系の歴史は人々の熱い生命の息吹を熱波のように感じさせるものがある。
ウルスラを始め、女性の長寿には驚くものがある。
女性がしっかりしているが男性はアナーキーで凝り性で独りよがりな点は一族のどの人間にも共通だ。
サンタ・ソフィアなどまともな人間は離れていく。
衝天したレメディオスがどうなったか、気になるところだ。
ブエンディア家の血筋を変える期待を抱かせたフェルナンダの行き過ぎた手管のために、この結末に至るところがなんとも皮肉である。
百年たってもブエンディア家は己の血から逃れることは出来なかったのである。

20080519 地を這う虫 高村 薫


20080519 地を這う虫 高村 薫

高村薫の五つの短編集。
高村薫の本はどれも好きだ。読んでいてぐいぐい引き込まれる面白さがある。
この本はどの短編にも思いもよらない結幕が用意されていて、並々ならぬ作者の力量に又もや感服した。
氏は現場の取材はきちんとするが、書くときは自宅の書斎で考え考え、書くそうだ。
想像の粋で書いているとはとても思えないリアリティがあり、迫力がある。
氏の本で今まで一番面白かったのは、レディ・ジョーカー。
これを期に、読んでいない本を読破したいと思った。

20080516アキハバラ@DEEP 石田衣良


20080516アキハバラ@DEEP 石田衣良

なかなか面白い本だった。
この本に出てくる秋葉原よりずっと昔から秋葉原に良く行く自分には知っているフィールドが数多く出ていて、かなり身近な物語に思えた。
著者がITやPCに関する専門的な分野の話をきちんと書いており、物語の信憑性を獲得している。
つっこんだ所の話が、間違えていたりするとこの手の本は途端にそっぽを向かれることをよく理解しているのだろう。
ただ、途中で話の次の内容を明け透けに予言する文章が章末ごとに出てくるのには辟易した。
単行本にするにあたって、この部分を編集してくれたら良かった。
終わりもなんだかあっけなく、実在感に薄く、およそ現在のITレベルでは実現しかねる映画じみた場面が多いのがやや残念である。
ページ君の話す内容はなかなか面白いものがあった。

20080511書斎の達人 宇田川悟


20080511 書斎の達人 宇田川 悟

文芸界の著名人の書斎を紹介している。
途中で飽きてきたので、半分ほど読んで三国連太郎のページを読んで、やめた。
それにしても、うらやましい書斎ばかりだ。
うちのリビングより広い書斎が殆どだ。
筆記具も高級品がごろごろしている。
自分のお気に入りの小物がずらりと並んでいるところが各人のこだわりを現している。
犬小屋マンションに住んでいるサラリーマンからは、夢のような書斎である。
いつかは自分の書斎を持ちたいなあと思う。
芸術家や建築家の書斎を紹介している本があれば、是非読みたい。
そんな本はないですかね。

20080511宇宙への秘密の鍵 ルーシー&スティーブン ホーキング


20080511宇宙への秘密の鍵 ルーシー&スティーブン ホーキング

子供向けの本かと思っていましたが、大人が読んでも充分楽しめる本です。
ホーキング博士の最新のブラックホールの理論が描かれています。
ブラックホールの蒸発の理論が登場人物のエリックの救出で出てきていますが、なんともメルヘンチックな話になっています。これは生物の形態学で、鶏とすりつぶした鶏の違いは何か、という理論を知っていれば蒸発した人間を再生することは不可能だとすぐに判ります。著者はこのことを知らないか、知っていてもブラックホールの蒸発の話を判り易く説明する上で敢えて無視したのかもしれません。
敵役が出てくるところが何とも英国風です。
続編が楽しみです。

20080506ゲーム理論を読み解く 竹田茂夫


20080506ゲーム理論を読み解く 竹田茂夫

現代の経済学の基礎理論にもなっているという、ゲーム理論。
かなり、難解です。
映画「Beautiful Mind」で主人公ジョン・ナッシュが病魔に冒されながらもこの理論に到達するさまが描かれていて、前から気になっていた理論でした。
この本では、ジョン・ナッシュよりフォン・ノイマンを原論著者として紹介している。
囚人のジレンマ、辺りは面白くて理解できたが、それ以降は読んでもさっぱり判らなかった。
1章を読まずにギブアップしました。
もう少し初心者向けのわかりやすい本で理解したいものです。

2008/05/05

20080505晴れないうつはないのです 高田明和



20080505晴れないうつはないのです 高田明和
うつ病について、現在判っている最新の原因分析を記し、それを踏まえて効果的な治療方法を紹介している。治療方法は薬物療法・認知療法の両面からの説明となっている。多少、専門的な用語が多く難解な点も多いがしっかりとうつ病について理解し、治療法を知りたい人にはとても良い本だと思う。
薬物療法だけでなく、認知療法についても丁寧に説明されている。著者自身がうつ病の経験者でもあることから、自分の実体験をなぞるようにして紹介しており、説得力を感じさせる文章である。私は認知療法については森田療法の触りぐらいしか知らなかったので興味深く読ませてもらった。後半部分はこの認知療法の話なのだが、宗教色が濃くなってきており諭すような文章が多いのが残念だ。
ただ、言葉の定義・格言・ことわざなど示唆に富む文章も多く、いくつか引用しておきたい。
最終部分にうつ病の治療生活での食事等にまで具体的に踏み込んで、解説しており大変役に立つ本である。また、食べ物についての留意点をここまで親切に記述しているのは、今までこの本以外お目にかかったことが無い。知っておいて損の無い文章が多い。手元に置いて損の無い一冊。

CRH:副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(corticotropin-releasing hormone)視床下部から分泌されるペプチドホルモンの一つ。

うつ病には視床下部、扁桃、海馬、前頭葉の働きに関係している。
うつ病になると右脳の前頭前野の活動が高まる。左脳だと楽天的になる。
海馬の細胞が増えないと、うつ病は治らない。

プラシボ効果:「効き目がある」と信じることにより、病気に対して精神的な治癒力を発する効果。

西洋式認知療法~三列記録法
①自動的な考えの認知:自己批判の思いが心をよぎったら、それに注意を向け、ノートなどに書き出す。
②ゆがめられた考えの認知:その考えがゆがんでいることを認識理解する。
③①への具体的な反論:もっと現実的で肯定的な自己評価を具体的に書きとめる。

怖れるものは、みなくる。
馬には乗ってみよ。人には添うてみよ。
因と縁
念を継がない
苦しいことは、早く飛び込めば、早く抜け出せる
考えずに一歩足を踏み出せ
言葉の力を借りる、言霊
言葉は私たちの潜在意識に送られる
よいことを思えばよいことが来る、悪いことを思えば悪いことがくる。
言葉の力によって、心を正しい状態にし、脳の回路を作り直すことができる。
言葉によって心が癒されると、海馬の細胞が増える。
ミラー細胞
自分を励ます言葉
困ったことは起こらない
すべてはよくなる、すべてはよくなる。
過去は思わず
ふりむくな、ふりむくな、うしろには夢がない
考えない、という仏教の修行

明るい光を浴びて松果体に刺激を与えセロトニンを多くする
身体を動かせば、脳全体の活動を刺激する
海馬の細胞を増やすには、運動、刺激、頭を正しく使う。
姿勢を正せば、悩みから逃れられる
呼吸をゆっくりすれば、心が落ち着く、セロトニンが増える
数息観 一から十まで ひとー つ、

食肉や脂肪の摂取を減らすと、うつになりやすい
砂糖は、ドーパミンとβエンドルフィンを出させて、快感を与え、意欲を起こさせる

20080503「パニック障害」メディカル・ガイド 越野好文 志野靖史



20080503「パニック障害」メディカル・ガイド 越野好文(作) 志野靖史(作・画)
パニック障害についての最新の基本的知識が漫画やイラストで判りやすく描かれている良本。
これを読めばパニック障害の大体のことが判る。9年前にはこうした本は全く無かった。
治療薬としてSSRIが第一に続く選択薬になっていることが時代の流れを反映している。
第一選択薬に抗不安薬が出てきているが、これで良くなる人はかなり軽い症状の人だろう。実際には抗うつ薬かSSRIを初期から投与しないと良くならない人のほうが多いのではないかと思う。薬が作用するには時間がかかるのでそのことを強調してあるのは、作者が良識人であることを示していると思う。
パニック障害の発作や予期不安以外の不定愁訴、残留症状、苦しい身体症状などへの対処法についての言及が無いのが残念である。続編としてパニック障害から抜け出すための対処法を組んでくれたらこの種の障害についての本としてトップに位置づけられるのではないかと思う。

20080501赤と黒 スタンダール 野崎歓 訳



20080501赤と黒 スタンダール上下巻 野崎歓 訳
19世紀のフランスを舞台にした若者の情熱を描いた小説。
上巻では単なる禁じられた恋愛小説の類のものと思ったが、下巻で話がパリに飛んで一挙に流動する。
マチルダが落城するまでのやり取りは面白かった。
この時代、こうした恋愛テクニックの類が上流階級では試みられていたのだろうか。
激動の展開になる終末の発端となった、レナール婦人の手紙だがかなり作者の作為が出過ぎているように感じる。かなり強引な展開だ。この明らかな作為の介入で小説全体のまとまり自体にも悪影響を及ぼしている。この時代の若者たちの自由な精神の流動をよく表現しているが、恋愛を主とした小説展開としては上出来とは言えないものだろう。
ともあれ、有名な小説であり読んでとても面白いのは事実である。
19世紀の時代を色濃く映し出している。