2008/07/25

20080719 助手席にてグルグルダンスを踊って 伊藤たかみ


20080719 助手席にてグルグルダンスを踊って 伊藤たかみ

芥川賞作家伊藤たかみ氏の本2冊目。
こちらのほうが面白かった。
帯には審査員全員が感動したとか書かれていたが、それは嘘だろう。
村上龍の限りなく透明に近いブルーに比べればインパクトが全然薄い。
パンチがない。
沸き踊るような生命感もない。
多少、普通の高校生よりも恵まれた生活をして、恵まれた恋愛を幾つもこなしていることを連ねているだけだ。
うらやましいとも思わないし感動もしない。
一人、途中で死んでしまった友人の扱いが軽く、小説自体の重さを決定付けていると思う。
軽い本なのだ。
軽い男の軽い少年時代の本。

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