2008/06/01

20080516アキハバラ@DEEP 石田衣良


20080516アキハバラ@DEEP 石田衣良

なかなか面白い本だった。
この本に出てくる秋葉原よりずっと昔から秋葉原に良く行く自分には知っているフィールドが数多く出ていて、かなり身近な物語に思えた。
著者がITやPCに関する専門的な分野の話をきちんと書いており、物語の信憑性を獲得している。
つっこんだ所の話が、間違えていたりするとこの手の本は途端にそっぽを向かれることをよく理解しているのだろう。
ただ、途中で話の次の内容を明け透けに予言する文章が章末ごとに出てくるのには辟易した。
単行本にするにあたって、この部分を編集してくれたら良かった。
終わりもなんだかあっけなく、実在感に薄く、およそ現在のITレベルでは実現しかねる映画じみた場面が多いのがやや残念である。
ページ君の話す内容はなかなか面白いものがあった。

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