2006/08/15

建築士を目指せと言われても

今日の日経新聞夕刊(2006/08/15 P.14 )の記事に中高生に、
建築士の仕事の面白さを伝える活動の記事が載っていた。
姉葉絡みの一連の建築不祥事によるイメージダウンをなんとかして
取り戻そうとしてるNPOの活動によるものだ。

現役の建築士の立場から言わせると、まず現役の建築士の待遇を改善
しないとそんなこと幾ら言っても、虚言です。
現実は残業地獄に切れの無い仕事、収入的にも社会的にも報われない立場です。
月に100時間以上の残業・休日出勤当たり前の過酷な状態では、働く意欲も無くなります。
現実に若い世代の入社がここ数年激減しているのは事実で、
業界では切実な問題であることは確かです。

問題の解決方法がイメージ改善とは、ちと稚拙で情けないですね。
冒頭の活動のメンバーが現役を引退したOBたちで、
かなりのおじいさんたちであることも、的外れの一因かも。
有名な方も入っていますが、恵まれた立場で仕事をしてきた方々です。

団塊の世代以前の方々は今の現役設計士の、ひどい労働実態は
知らないんでしょうねえ。

でも、めげすに明日を信じてひたすら毎日を頑張って凌いでいます(ノ ゚Д゚)ノ

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